食ZENラボ2022年8月

秋を彩るドライエディブルフラワーの食卓

木々の葉が色づき始める秋――。長かった夏の暑さがようやく収まり、心地良い風とさわやかな青空が広がるこの季節には、日常の中でもほんのひととき、いつもと違った特別な時間を過ごしたくなることがあるかもしれません。

出雲大社のお膝元、きれいな水と空気に囲まれた自然豊かな島根県奥出雲町で大切に生産されたドライエディブルフラワーは、そんな秋の日の食卓を飾るのにもぴったりな魅力を持つ「食べられる押し花」です。賞味期限が一年と長く、さまざまな料理やお菓子に使うことのできるこのhana×musubiの商品は、お花の種類も、色も形もじつにさまざまなものが揃っています。

今回は秋の食卓にもおすすめのそんなドライエディブルフラワーのご紹介と、あしらい方のコツなどについてお話してみたいと思います。旬を迎える秋の味覚との調和や、季節のイベント、おすすめのイメージカラーなどについても具体的にご案内できればと思いますので、よろしければぜひお付き合いください。


秋のイメージカラー(赤、オレンジ、黄色)

自分だけの大切なひとときのため、そして特別な誰かのために料理やお菓子を作ろうと思う時、食材を選び、どんな風に仕上げようかと考えるのは、大変なようでいてなかなか楽しい作業です。しかも、いつものお気に入りのひと皿にそっと添えることのできる素敵な「食べられる押し花」があったなら、それは思いのほか気軽に楽しめるようになるでしょう。

料理やお菓子に何かアクセントになるものを添えるとしたら、皆さんはまずどんなことを意識されるでしょうか? 特にお花の場合は、形や大きさ、そしてその色が、やはり大きな存在感を発揮するかもしれませんね。

秋の色というとすぐに思い浮かぶのは、赤やオレンジ、黄色といった暖色系の色合いです。木々の紅葉や、黄金色に染まった新米の稲穂の色。そしてこの時期に旬を迎えるさつまいもやにんじんなどの根菜類や、きのこなどの野菜。さらには豊穣の季節を象徴するイチジクなどの果物や、銀杏・栗などの木の実など、秋になると夏の頃とは明らかに違った風情が季節を彩り始めます。

食卓に並ぶ料理やお菓子も、自然とそんな暖色系を中心とした色合いが多くなる頃。そこで一緒に添えるドライエディブルフラワーも、赤やオレンジ、黄色を中心とした色のものを選んでみるのはいかがでしょうか。

hana×musubiのドライエディブルフラワーでいうなら、たとえばバーベナ(赤)や、深い赤みが美しいバラ。赤や紫の小さな千日紅を散らしてみるのも素敵です。大きくて存在感のあるビオラ(黄紫)も、目を引く黄色が差し色のようになって、そのひと皿を一気に華やいだ雰囲気にしてくれることでしょう。

季節のイベントを意識する

気候の良い秋には、楽しいイベントも目白押し。祝日が多く、家族や大切な人と過ごす機会が増えたり秋の味覚を共にいただく機会が多くなるこの季節には、旬の食材や季節感を取り入れた食卓がよりいっそう気分を盛り上げてくれます。

なかでも10月末のハロウィーンは、近年人気になってきているムード満点の楽しいイベントです。モチーフとなるオレンジ色のかぼちゃに合わせて、オレンジを前面に押し出した料理やスイーツ、テーブルコーディネートを考えてみるのも楽しいかもしれません。あるいは、ハロウィーンはお化けや骸骨などのモチーフに見られるような少しシュールな雰囲気を併せ持つイベントですので、それを象徴する黒や紫色などをベースに、差し色として赤や黄色のお花を添えるのも効果的。いずれの場合でも、存在感と気品、優美さのあるhana×musubiのドライエディブルフラワーならどんなひと皿でも素敵に仕上げてくれることでしょう。

そして収穫の季節である秋は、ドイツのオクトーバーフェストに代表されるビールや、ボージョレ・ヌーヴォーをはじめとするワインなどのお酒も大いに好まれる時期。ビールの原料である麦の黄色や、ワインのブドウを思わせる赤は、お酒を好まれる方の食卓には特にぴったりのイメージカラーになるかもしれません。そんな時でも、ドライエディブルフラワーなら添えるだけで雰囲気が出せますし、なにより食卓がとても華やぎます。

また、敬老の日や七五三など、幅広い年代の方が顔を揃える機会も多いと思うので、子供から大人まで年齢層を問わずに喜ばれる「食べられる押し花」はまさにうってつけ。目を引くドライエディブルフラワーなら、お皿にそっと添えるだけでも作り手の気持ちが伝わり、特別な秋の一日を演出する大きな手助けとなってくれるはずです。

ドライエディブルフラワーのあしらい方

それでは、そんなドライエディブルフラワーは、いったいどんな風にあしらうのがよいのでしょうか?

「食べられる押し花」は、なんといってもとにかく楽しみながら飾ってみるのが一番。必ずこうするのがいいという決まりや正解のようなものは、もちろんありません。見ているだけでも楽しいくらいの綺麗なお花ですから、一つ一つをそっと愛でながら、心の赴くままに置いていくのがまずはなによりかと思います。

その上で、仕上がりをきれいに見せるためのポイントをあえて一つ挙げるとしたら、食材もお花も一度にたくさん盛りすぎないようにするのが良いかと思います。その方が、見た目がごちゃごちゃした印象にならずに食材もお花もより引き立つからです。

特に秋の食材を使用する場合には、赤やオレンジ、黄色など、先にお話した同系色のイメージカラーがお皿の上に重なることもあり得ます。そんな時には、さらに少し動きをつけてあげるとより美しく見えることも。たとえば、緑色の葉野菜などを控えめに添えてみたり、形や色に特徴のあるドライエディブルフラワーと重ね使いしてみたり。hana×musubiのお花で言えば、品の良い落ち着いた色合いで、形も可愛らしいクローバー(三葉)やカーネーションなどを一緒に添えると見た目が楽しくなるでしょう。これも、メインとなるお花や食材をそっと引き立たせてあげるようなイメージで飾っていきます。

またhana×musubiのドライエディブルフラワーは、同じ赤系の色の花でも品種が異なれば一つ一つの形や大きさ、色が微妙に異なっていて、一枚一枚に個性があります。たとえば、バラだけでも大ぶりな花びらそのものとハート型とで選択肢がありますし、また 星のように咲くバーベナ(赤)なら気品と可愛らしさを、グラデーションのある色合いと流れを感じさせる形状を持つカーネーションなら優美さややさしさを表現することができます。

そんな風に自分の伝えたいイメージを形にしながら遊び心満載の自由な気持ちで飾っていけば、きっと世界でただひとつだけの、特別なひと皿が完成することと思います。hana×musubiのドライエディブルフラワーと共に、皆さまが素敵な秋の一日をお過ごしになられることを心から願っております。